当ピアノ教室(富谷市・多賀城市)の発表会では、生徒さんに思い思いのコメントを書いてもらい、それを司会の方が読み上げてから弾く、というスタイルをとっています。なぜなら、普段あまり接することのない生徒さん同士ですが、これから演奏する生徒さんの心が伝われば、聴く側も親近感を持って温かく演奏を聴いていただけると思うからです。
生徒の皆さんは、発表会の曲に対する思いだったり、自分についてだったり、それぞれが各々の言葉でコメントを書いてくれるので、これを書いてきてくれるのが毎回楽しみで、読むといつも幸せな気分になります(´▽`*)
その中でも、とても印象に残ったコメントがあります。
~Aちゃん年中さんのコメント~
「音楽に合わせて歌って踊るのが大好きで、初めての習い事としてピアノに挑戦し、約半年が経ちました。ドレミもわからないところから先生の楽しいレッスンのおかげで音符を読んで弾けるようになると、どんどんピアノが好きになりました。幼稚園では表に立って発表するのが少し苦手な恥ずかしがり屋さんですが、初めてのひとりの舞台を温かく見守っていただければと思います。(本人の意気込み)どきどきするけどがんばってひきます!」 拍手!!
Aちゃんのレッスンは去年(2022年)の夏からスタートしました。(Aちゃんについての過去のブログはこちら
「たのしくて、いっぱいかわいくしてきたよ♪」お絵描き上手な年中5歳Aちゃんのすごいところ)
明るく、素直でかわいらしいAちゃんは、レッスンの時にはいつも笑顔いっぱいで、私の方が元気をもらっている生徒さんです。
音符が楽しく読めるようにと取り組んでいた楽譜づくりでは、毎回、想像を超える素敵な楽譜を作ってきてくれて、嬉しい驚きがいっぱいでした。
そんなAちゃんに発表会の話をすると、最初はあまり乗り気ではないようでした。お母さんのお話では、
「教室ではこんな風にとっても元気ですが、幼稚園では恥ずかしがり屋さんで・・・」とのこと。
そうでした!体験レッスンの時には、そんなお話をお母さんから伺っていたのですが、レッスンではとても元気なので、そのことを忘れてしまいそうでした。
無理強いしない!がモットーなので、あまり圧が強くならないように出演をお勧めしましたが、その後「やる気になりました!」とお母さんからご連絡を頂き、
よしっ!じゃ好きな曲で出よう!!
と、早速お母さんとAちゃんと私で曲を選びました。あれこれ提案した結果、かわいいAちゃんにとってもよく似合う「もりのくまさん」に決まりました。
選曲したのは習い始めて4~5ヶ月、両手で弾くのはまだもう少し先かな?というくらいの時期でした。なので右手で弾くようにとメロディ譜を一緒に作って、シールなどでかわいく飾り、練習スタート!
音符がすでによくわかっていたAちゃん、あっという間に練習が進み、これはもしや左手が入れられるかも?!と思いました。
「Aちゃん、もうとっても上手に弾けるから、左手も入れてみない?」
と提案しました。うん!と言ってくれたものの、やはり両手で弾くのって難しい!ですが、難しいことに挑戦することっていいことなんだ、と思ってほしかったので、こんなに難しいことにチャレンジしててすごいよ!と励ましながら、練習が続きました。きっとお家ではお母さんの励ましもたくさんあったと思います(有り難いです)。
そしてある日突然「もう上手に弾けるようになったよ!」と言いながら意気揚々とレッスン室に入ってきて、本当にとっても上手に弾いてくれました。
これです!!この「出来た!」と思った時の自信あふれる笑顔(*^▽^*)
こうしてAちゃんの「もりのくまさん」は素敵に仕上がって、最終的には、発表会のはじまりの言葉を言うという大役も見事にこなしました!
その後、発表会後の最初のレッスンの時に、なんと「杜のくまさん」と書いた可愛い箱に、可愛いくまさんがた~くさん並んでいる焼き菓子を頂戴しました。
「ぜ~ったい食べてね♡」と満面の笑顔のAちゃん。今回のことがAちゃんのこんなに素敵な笑顔を引き出したのだとしたら、私としても嬉しい限りです、
最後に、お母さんから寄せられた言葉を載せます。
「発表会を通して、たくさんのことを学ばせていただきました。ありがとうございました。先生やお兄さんお姉さんの素敵な演奏に合わせて身体を揺らしながら目をキラキラさせている姿がとても印象的でした。発表会の後、娘が「もっと上手に弾けるようになりたい!」と言っていました」
こちらこそ、ありがとうございました!!