当上桜木ピアノ教室の周辺の小中学校等は先週早々(8月21日の週)に夏休みが開けましたが、まだまだま~だ暑い日が続きます(;^_^A
ここ富谷市では熱中症予防対策の一つとして、ランドセルから、なんと軽量で通気性のよいリュックサック等の使用が認められたそうです!
転倒時の身体の保護、学習用iPadの破損防止、など、ランドセルにも良い使用理由があるようですが、暑い下校時間、小さな身体に重たく蒸れるランドセルはかなりのハードワークと思いますので、これで少しでも暑さから子供たちの身体を守れるとしたら、私は大賛成です👏
上手に対策を取りながら、熱中症予防に努めたいですね。
さて今日は、5月から習い始めて4ヶ月が経ったA君小学1年生のお話。
はじめましての体験レッスン当日。
A君は体験レッスンで初めて会った時から、3月まで幼稚園児だったとは思えないような、なんでも良く聞き良くこなす、とても落ち着いたオトナ~°˖✧な雰囲気の男の子でした。
私は、未就学児~小学1、2年生さんの体験レッスンでは、主にリズムで遊んだり、鍵盤で遊んだり、しながら、”ピアノって、音楽って、楽しい♪”と感じてもらえるようなことをしますが、A君はちょっと違いました。
かつて、両手で弾く結構難しい合唱曲を一人でコツコツと練習し続け、ある日「ボクこれひける」と言って披露したというエピソードをお母さんから伺いましたので、体験レッスンに来て早々、音符の並び方のいろはを伝え、ドレミファソの5音を読んで弾くところまで一気に進めました。
少々難しいかな?と思いながらも、A君は粛々とレッスンを進め、ドレミファソの並びを早速理解してくれた様子でした。
「どう?難しい?」
と聞く私に、
「う~ん・・・ううん、べつに」
と、答えてくれたA君。マスクもあいまって、なかなかその目の奥の感情までは読み取れなかったのですが、
「いつもはね、最初からここまでは進まないんだけど、A君はとってもよくわかってくれたから、先生たくさん進めたよ(^▽^)/ ついてこれてすごいね!」
と話しました。
いよいよ本レッスン開始!
そして正式に当教室のお仲間となり、レッスンが始まったわけですが、相変わらずマスク越しでは表情がなかなか読み取れないながらも(小学1年生で今でもマスクを自分から着けて来るところからも、A君が相当しっかりしていると見ています)、私が提案したことについて”やだなぁ”という感情は全く伝わってきませんでしたし、レッスンはいつも穏やかに粛々と進んでいきました。
A君には子供っぽい絵が沢山かいてある本よりも、音符を読み解いて進む少々難しい教材の方がいいかも、と判断して、音符メインの楽譜に、読譜メインのワークを副教材に選びました。
当然、音符メインの楽譜ですから、ページを開くと「右手のレッスン」「左手のレッスン」と、一行ずつ指をたくさん動かして進めるページがドドンとあるわけですが、A君がレッスンや私や、この教本について慣れてきたころ、ここまで進むのはちょっと多いかな、と思うところまで、
「きょうはここまですすむ!」
と、いつしかA君自ら提案して弾いてくれるようになりました。そんな提案はいつも私を嬉しい気持ちにさせてくれます(*´ω`*)
レッスンの終わり時間を気にして時計を見るその訳とは?
A君が特に興味を持って取り組んでくれているのは、なんとワークです。A君はレッスンが30分間で、時計の針がどこからどこまで、を良く知っています。リズム学習やピアノ演奏のレッスンの後、ワークの時間になると、よく教室の時計を見るので、”疲れてもう終わりにしたいのかな?”と思っていたのですが、それが全く逆の感情での行動だったことがある日わかりました。
もうあと2,3分でレッスンが終わるという時間だし、時計もよく見ているから、区切りのいいところで、片付ける時間も含め、
「はい!ちょっぴり早いけど、今日はここまでにしようか(*^^*)」
と言った時、
「まだちょっとじかんがあるから、きょうはこのページまでやってからおわりにする!」
と言ってくれたのです。なんということ!!ワークをこんなに興味を持って取り組んでくれるなんて、A君にこのワークを選んで本当に良かった、と心から思いました。
ある日、お迎えのお母さんに
「A君、いつもとってもよく集中してレッスンを受けていますよ!特にワークが好きみたいで、とても意欲的に取り組んでくれています」
とご報告したところ、
「実は学校は日によっては行きたくないとなったりもするのですが、ピアノに行きたくないとは一度も言ったことがないんです」
とお話して頂きました。もしかしてA君は周りより少し大人で、だからこそちょっと疲れることがあるのかもしれないな、と感じました。
ここでレッスンを受けているときはA君らしくいて欲しいと、そのA君らしさを受け止めながらレッスンしていこう、と改めて心に誓いました。
おまけのお話。
そんなA君がワークの時に使っている消しゴムは、私の好きな「まとまるくん」(笑)
「まとまるくん、いいよね!」
みたいな話を、多分したと思うのですが(すぐに忘れる私…(^^;))、そのちょっとした私の話をA君はしっかり覚えていてくれて、A君が消しゴムを使う度に、
「せんせいのすきな、まとまるくん(^-^)」
と言ってくれるのがとてつもなく嬉しい私でした(*´▽`*)
―――私がピアノを習っていた頃は、ピアノ教材の進め方の指針はある程度決まっていたのですが、今は本当にたくさんの教材があって、レッスンの進め方の方法も様々です。生徒さんにとってどの方法が最適か判断するのは時にはとても難しいですが、なるべくなら生徒さん一人ひとりに合った教材で楽しく前向きにレッスンが進められたら、と思いますので、教材研究も講師の大切なお仕事だと思っています。
A君に、と悩みながら選んだ教材がA君にとって知的好奇心をくすぐる教材だったなら、こんなに嬉しいことはありません\(^o^)/
進化を惜しまず笑顔で前向きに進む!をモットーに、これからも生徒さん達と向き合ってレッスンする気満々です(‘◇’)ゞ
※楽譜紹介
現在、A君が使っている教材はこちらの2冊
こちらは第2巻の中身ですが、第1巻も同じく音符をとにかくたくさん読みます