前回に引き続き、発表会のご報告第2弾♪

私の中では、発表会まで積み重ねたレッスンの記録は、生徒一人ひとり、それぞれオリジナルで熱く大切なものです。今日は、そんな中でも特に印象に残った、E君年長さんとそのお母さんのお話をしようと思います。

4歳年少さんでピアノを始めたE君、今回、お母さんと連弾で発表会に初参加してくれました。

レッスンを始めた当初は、「音楽を楽しみながら身体を動かせたら」というご希望に沿って、リトミック中心にレッスンをしてきました。
何もかもが初めてのE君に音楽を好きになってもらえるよう、毎回毎回レッスン内容を画用紙に書き、クリアできたらシールを貼ってもらう、というスタイルで楽しく頑張ってきました。

これらのリトミックに加え、E君には音符カードをフラッシュカードのようにして音読みなどもしてきて、その度に好成績を収めていました👏

そんなE君のお母さんからご相談頂いたのは、E君が年中後半の頃。

「リトミック中心で楽しくレッスンに通えたので、今後はピアノ演奏の方に重点を置いたレッスンをお願いできないでしょうか」

とのこと。

幼少期にリトミック要素を取り入れ、楽しみながら音楽感覚を身に付けることは、その後のピアノ演奏の上達に繋がる大切な事だと思っていますので、それらをすべて無くすのではなく、身体の使い方などリトミックで盛り込みつつ、演奏にも力を入れたレッスンはどうでしょうか、とご提案し、お母さんにも笑顔で納得して頂き、ピアノをただ弾くだけでなく、ピアノを弾く際の手や身体の使い方など、楽しく取り入れながらのレッスンが始まりました。

発表会出演のお誘いをしたのは、それからわずか数か月後のこと。
それまでもレッスンの中でピアノを弾くことはたくさんありましたが、本格的に教本を用意して弾く、という事が始まったばかりでしたので、どうかなぁ、と思いつつ伺ったところ、

「是非、出演させて頂きたいです(^▽^)°˖✧˖°」

と言って頂きました(*^▽^*)

では早速、と、どんな曲がいいか、E君、お母さん、私の3人で一緒に選んだのですが、みんなの心に残ったのは、『ほたる』という曲。
日本の「ほー、ほー、ほーたるこい!」ではありません。とても素敵な歌詞がついていて、連弾仕様です。

「ホタル、ホタル、きれいなひかり よるのお空がかがやくよ
ホタル、ホタル、ピカピカひかる こっちに あっちに 見つけたよ」

う~ん♡なんとも優しく素敵なメロディ、ここに音を載せられないのが残念なくらいです。

伴奏パートも雰囲気のある優しい音使いで、ここは私が弾こうかなぁと思っていたのですが、

「お母さん!折角なので、E君と一緒に弾いたらどうでしょう!!」

なんとも素敵な提案!と自画自賛しながら期待に胸を躍らせてお母さんにお話したところ、

「え~、先生、私弾けないです~(;’∀’) 」

とおっしゃったのですが、お母さんが大好きなE君がすかさず、

「まみぃといっしょにひく!!!!」

と援護してくれて、お母さんも一緒に頑張ることになりました\(^o^)/

その時から短期集中、E君とお母さんとの「ほたる」レッスンが始まりました。もしかしたら、というか、確実に、E君よりも緊張した面持ちで、毎回一生懸命レッスンを受けてくださったお母さん。こんな機会は、もしかしたら最初で最後かもしれない、と、お忙しい中、練習をたくさん頑張ったと思います。

練習を重ね、素敵に仕上がっていく中で、もう一つ、お願いしてみました。

「E君、もしよかったら、発表会の最初のご挨拶、してくれないかな?」

「え~~~~」

というE君に、今度はお母さんが援護。

「E!最初のごあいさつだって、カッコいい!!Eがしてくれたら、まみぃすっごく嬉しいよ♪」

さすがお母さん!!

「うんじゃあ~~~、、、やる!!」

となり、最初のご挨拶も受け持ってくれることになりました。

そんなこんなで、当日のお2人と、その2人を見守るお父さんもまた、たくさんのドキドキがあったかと思いますが、最初のE君のご挨拶はとても立派に自分の言葉で言えましたし、お2人の演奏もとても素敵で温かく、私の心の中に深く刻まれました。

こんな温かいエピソードがあるのに、演奏前のコメントを提出してもらったら、私がここで長く語ったことが一ミリも書いていなかったので、

「いいんですか?お母さんと連弾することになったこととか、書かなくて~」

とお母さんに伺ったのですが、

「いいんです、これで(^-^) 」

と涼しい顔でおっしゃるので、私がここで暴露しました(∀`*ゞ)エヘヘ
最後に、E君の演奏前のコメントを載せます。

『練習の時は何回も間違えてしまったけど、はじめからやり直して少しずつ出来るようになりました。今日は間違えないで頑張ります!』👏