小学生チームは、普段レッスンしていると、時々中だるみを起こす時があります。
いつも練習は「やればできる!」精神で取り組みたいところですが、
そこは人間なので、いつも同じペースで走り続けるのは大変な時もありますよね。

9月は特に、夏休みが終わって学校が普段通りになり、子供たちも少々お疲れ気味。
そんな今週、数名の小学生チームにメロディを聴き取り、それに和音を付けて即興演奏をしてもらいました。

ポピュラーな曲にはメロディとコードネームしかない楽譜もたくさんありますが、クラシックの楽譜は、演奏する音がすべて書いてあるのが普通です。(だから、たくさんの音が読めるようにならなければならないのです!)
なのでメロディに合う和音を考えて伴奏(左手パート)を付けることは、すぐに出来なくて当たり前、な事です。

当教室では、レッスンで取り組む曲の中で、伴奏に使われている和音の種類を説明し、理解しながら進むので、和音に対する知識が自然に蓄積されていきます。
とはいえ、即興でメロディに合う和音をあてはめることは特にしていなかったので、どうかなぁと思いつつ・・・。

「先生の弾くメロディを覚えてね!3回弾くからね」

(ちょっと戸惑う生徒。構わず、3回続けて、4小節程度のメロディを弾く私(‘ω’) )

1回目で歌えた生徒、わからない!と言いつつ、3回目にはしっかりわかった生徒、それぞれでしたが、

「じゃ、それを弾いてみて!」

というと、みんなちゃーんと弾けました!第一段階突破!

「今日はねぇ、これに伴奏を付けちゃいます!!」

「えぇぇ~?!」

「大丈夫大丈夫。Ⅰ度、Ⅳ度、Ⅴ度、属七の和音は知ってるでしょ?それをメロディに合わせていくよ(^^)」

「えーと、ここはドとミがあるからⅠ度で・・・」

”えぇぇ?!”とほとんどのコが言った割には、みんな思いのほかスーッと、どの和音をあてるのか集中し始めました。

Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ、属七の和音は、伴奏の和音では一番オーソドックスに使う和音です。
実は規則があるのですが、規則なんて知らなくても、これまでこなしてきた曲で得た感性と、私のちょっとしたヒントで子供たちは自然に和音を付けられました。第二段階突破!!

「いいねぇ!!じゃ、それを伴奏の形にして弾こう♪」

「伴奏のカタチって??」

「ずんちゃっちゃっちゃ、とかドミソドミソ、とか。どれが好き?」

「ああ、そういうことね。じゃ、こうしようかな」

みんなそれぞれ、好きな伴奏形にしました。

(説明が難しいのですが、和音は3つの音を全部一度に弾きます。それを「ずん・ちゃっちゃっちゃ」とか、伴奏っぽく音を分けて弾く、という事。)

なんとみーんな、出来ちゃいましたよ♪

みんなにはそれぞれのレッスンで、違うメロディを提示しましたが、みんなしっかり伴奏付けが出来ました!

4年生のAちゃんは「えぇ、わかんないよ~」と言っていたのに、和音を変えたらいいポイントを教えてあげたら、即バッチリに!

「やったね!出来たじゃない♪」というと、

「いぇ~い、出来たぁ!」と、嬉しそう。

6年生のMちゃんは「これって、何かの曲のメロディですか?」と聞いてきたので、

「ううん、勝手に作ったメロディ(笑)伴奏つけて弾けちゃったね!」というと、驚いたような嬉しそうな表情でした。

いつもと違う事を取り入れて、新鮮な気持ちになってもらって、しかもみんな完成出来たので笑顔で前向きになれました。
それと、思った以上に和音についての知識が付いているのを知り、私も嬉しくなりました。
単に教本を進めるだけじゃなくても、有意義なレッスンは工夫次第でいくらでも出来るものですね。

一人になった時でも楽しく演奏できる!を念頭に、これからも前向きになれるレッスンをしていこうと改めて思いました。

 

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