当ピアノ教室(富谷市・多賀城市)には、女の子はもちろん、男の子も多く来てくれています。
私が子供の頃は、近所の男の子がピアノを習うパターンは少なく、なのに世のピアニストは男性が多いと感じ、子どもながら、不思議だなぁ、と思ったものです。
今は、男の子女の子関係なくピアノを楽しむようになって、それが自然な事だったのだと納得します。
当教室の子ども達は、個性豊かな、本当に魅力的な生徒さんが揃っています♪そんな魅力的な生徒さんの親御さんもやはり素敵な方達ばかりで、いつも楽しくレッスンさせてもらって、本当にありがたい限りです。
キラリ個性の話をすると、一番に頭の中に浮かぶのは、なんといってもS君小学1年生さん(*^^*)
幼稚園年長さんから通い始めたS君は、元気のかたまりのような男の子です。とにかく元気でいろいろと興味があるので(;^ω^)、幼稚園の頃は、S君の来る前に興味をそそられそうな物をすべて撤去(!)してから、いつもやることをてんこ盛りに用意してレッスンに来るのを待っていました(≧◇≦)
少々おふざけが過ぎるのをS君の次に来る5年生のAちゃんに見られると、
「そんなことはしちゃいけないよ」
と、言われたりもしていました。(Aちゃん、その節はお世話になりました)
そんなS君ですが、1年生も終盤に入り、ずいぶんとしっかりしたお兄さんになってきました!おふざけの楽しい部分は存分に残しつつ、自分の興味関心を持ったものには相当な集中力を発揮します。弾きたい!と思う曲は絶対にいつもあって、それは日々更新しています。S君とレッスンを重ねるうちに、S君が好きなこと、嫌なこと、いろいろと見えてきて、S君には教本なんてなくてもいいのではないか、と思うようになりました。
とはいえ、ピアノ教室ですから、読譜力や音感、リズム感は育てたいですので、その辺はゲーム感覚で楽しんでもらいつつ(これが結構出来るんです👏)、S君が弾きたいという曲には可能な限り付き合って、弾きやすいように楽譜を作ったりしています。
そんな手作りの楽譜で真剣にピアノと向き合うS君の目はキラキラしているので、私はそんなS君を見ると嬉しくなります♪
…コナンだったり、最強王というアニメの曲だったり、これまでもジャンル問わずあれこれやりましたが、今取り組んでいるのは、マリオの曲です。そう、あのスーパーマリオの曲(^^♪
「みなせんせい~、オレねぇ、こんどはマリオのきょくがひきたいんだよねぇ~」
ある日、レッスンに来るなり言うので、
「あぁ~、マリオってこれ?」
と、なんとなく思い浮かべた音で弾いてみると、
「おぉ~すげ~~~そうそうそれそれ!!」
と、ニコニコになりました。
「わかった!じゃ、今の曲が完成したら、また楽譜用意するね!だから今の曲、早く完成するように頑張ろう!」
「そうだね!ぜったいかんせいさせる!!」
と約束し、先々週から晴れてマリオの曲の練習に入りました。
スーパーマリオの曲って思い浮かぶでしょうか?デデッデッ、デデッデ!⤴ドン!ですよ。リズムも複雑だし、音もあちこちに飛んで、難しいって(;’∀’) しかも両手で弾いてもらいますからね~( ̄д ̄) 用意した楽譜を見たS君、
「えぇ、むずかしそぉ~(;´Д`)」
というので、
「そうだよ~!でもS君、弾けるようになりたいでしょ?S君なら頑張れると思うよ!」
と励まし、さっそく練習開始!
「い~い?ここの所弾いてみるから、のうみそ開いて見ててね!!」
と、謎なワードを発する私に、
「わかった!ちょっと待って!!」
と、すかさず楽譜に
「のうみそひらく☁」
と書き入れるS君。事情を知らない人が聞いたら、「なんじゃそれ!!」と突っ込みたくなるような謎のワードなのに、真剣に受け止め、書き込んでくれるS君(;^_^A
そして次の週、
「このあいだやったところ、ひけるようになったよ!!」
と元気にレッスンに登場したので、
「すごいじゃない!!やっぱり、頑張るのが大事なんだよ!」
というと、またすかさず、
「がんばるのがだいじ」
と楽譜に書き入れてくれました。書き入れた字がとてもきれいで、その字に妙に感心しつつ、こんなに弾きたい気持ち一心でレッスンに挑むS君を、とても頼もしく思います。
今までのチャレンジで一番難易度の高い曲なので、時間がかかるかもしれませんが、S君を励ましながら、完成まで一緒に頑張っていく気満々です(‘◇’)ゞ こんな元気いっぱいのS君とレッスンが出来て、本当に楽しくて幸せです♡
真剣に楽譜と向き合う、カッコいい横顔!!
…そしてすぐふざけたそうなお顔になるS君(笑)