今日は、なにかと深い縁を感じる生徒さんのお嬢さんをレッスンすることになったお話を、延々としたいと思います(笑)
考えてみると、大学生のアルバイトピアノ講師時代を含めると、私の講師歴はなんと30年以上経っていました(*_*)
大学卒業後、研究科生の頃は大手ピアノ教室にも所属していたのですが、その時にとても仲良くなった生徒さんYちゃんがいます。
初めて会った時は高校生だったかな、とてもしっかりした素敵なお嬢さんで、毎回ド緊張の初心者レスナーの私でしたが、Yちゃんのレッスンではとにかく楽しく、癒されました。
Yちゃんは大学生、社会人と進んでいくのですが、そんな忙しい中でもレッスンに通って来てくれて、私が大手を卒業・独立する時もついてきてくれました。
大人の生徒さんの発表会の時、一緒に連弾をする予定だったのが、前日に私が指を車のドアに挟んで大けがをし(ほんとに、昔から私は…Σ( ̄ロ ̄lll) )迷惑をかけてしまいました。痛み止めとテーピングでなんとか参加でき、
「もぉ~先生ったら~」
と、そんな状況でもケラケラと笑ってくれました。
Yちゃんは音楽に関係する職業についたので、私の楽譜や楽器購入、その他もろもろの音楽に関することに尽力してくれました。一緒に楽器選定に東京まで行ってくれたこともあります。Yちゃんのおかげで、我が家のBostonピアノは今でもとても美しい音色です。
一番びっくりした出来事は、Yちゃんとはずいぶん歳が離れているのですが、なんと赤ちゃんを授かった年が長女、次男ともに一緒で、生徒さんなのにママ友になったことです(≧▽≦)
Yちゃんのお父さんお母さんは、母を早くに亡くして心細い私と私の子ども達に、本当のおじいちゃん、おばあちゃんのように接して下さり、どれだけ救われたかわかりません。
その後、Yちゃんは3人目を授かるのですが、さすがに年齢的にそこまではまねっこ出来ず(笑)、私は叔母さんのような感情で接していました。
そのあたりでコロナ禍になり、ずっと続いていたよい関係が続けられない状況になりました。どうしてるかな、と、たまに電話をすると延々と長話になったりもしますが、お互いに忙しく、あまり会えない状況が続いていました。
まぁ、連絡がないということは、元気に過ごしているという事かな、と思っていたのですが、先日、久しぶりに連絡をくれました。
「お願いがあって連絡しました。小3になった末っ子がピアノを習いたいと言い始めて。体験レッスンしてもらますか?」
とのこと!まず、3番目ちゃんがもう小3になったことにビックリし、ピアノを習いたいと私に連絡をくれたことにさらにビックリしました。
ものすごく遠い場所はないですがご近所ではないので、そんな中、私に連絡をくれたことがとても嬉しく、早速来てもらいました。
なんせ赤ちゃんの頃しかしらないSちゃんが小学3年生なって目の前に立っているので、本当に不思議な気持ちでしたが、とにかく体験レッスンをしました。
音符は全然読めない、と言うので、簡単なことを用意していましたが、会ってみたらなんの、すぐになんでもわかるようでした。
「指はね、番号で動かすんだけど、親指から1-2-3-4-5、左も鏡に映るようにね、そうそう!」
まずは5本指で、ドレミファソが弾けるようにあれこれ動かしてもらい、うまく動かせるようになったところで右手で「メリーさんの羊」を弾いてもらいました。上手上手!
「じゃ、これに左手つけちゃうよ!」
と言って、まずは左の音が入るタイミングで手を叩いてみて、そして実際音を入れてみました。
マスク越しのお顔は少々固い表情で始まったSちゃんでしたが、レッスンが進むにつれ、どんどん明るくなっていった印象でした(=^・^=)
「うん!できる!たのしい!!」
最後は私と連弾して仕上げました。
「レッスンが楽しかったみたいで、Sが習いたいと言っています!」
と、連絡をもらいました♪ この不思議で素敵なご縁がこれからも続くと思うと、本当に嬉しいです♡
Sちゃんの”楽しい”がずっと続くよう、私の年季の入った引き出し(笑)をたくさん使ってレッスンしていこうと思います!