相変わらず猛暑の続く8月ですが、先日、その暑さを一気に爽やかにしてくれるような、嬉しいことがありました(*^▽^*)
小学校卒業までレッスンに通っていたR君が、6年経った高校3年生の今、再びレッスンに来てくれたのです♡

――――今からずーっと前…20年も前でしょうか、ピアノ講師として独立してからまだ間もない頃、男の子がレッスンに来ました。
その子は3人兄弟の一番上のお兄ちゃん、活発で元気いっぱいなので、毎回いかにレッスンに集中してもらうか、新米の私は必死でした(笑)
お兄ちゃんがピアノを卒業するころ、年の離れた2番目のK君がレッスンに来てくれました。
器用で明るく、少年野球とピアノを両立して、私も楽しませてもらったレッスンでした。

そしてまたその数年後、これまた歳の離れた三男のR君がレッスンに来ることになりました。
一言で表すと”優しい”印象のR君は、毎回真摯にレッスンを受けてくれました。
弾きたい曲があったので、その曲に左手パートを付けたりして、いつも一生懸命楽しくレッスンしました。

3人ともそれぞれ個性が違って、それぞれに寄り添いながらレッスンしようと心がけていました。
R君の小学校卒業とピアノ教室卒業の重なった3月の発表会の演奏は優しさで溢れていて、今でも深く心に残っています。

そして2年ほど前、今度はお母さんから久しぶりにご連絡を頂きました。
今度はお母さんがピアノを習いたい、というお話でした。
弾きたいと強く思う曲がある、ということと、レベルアップして保育士のお仕事にもっと生かせたら、ということでいらっしゃいました。
ご希望を伺いながらレッスンをしていますが、実は毎回する雑談もとても楽しく、私よりちょっとだけ年上な方に失礼な言い方ですがとても素直な、素敵な方です。

そのお母さんから、2か月前、メールを頂きました。
「実はRがまたピアノをやりたいと言っています!!面倒みてもらえますか?」とのこと。
思いがけないお話に、嬉しくて嬉しくて、何度もメールを読み返しました。

私はピアノ講師として、生徒が心から音楽を楽しんでいる姿、真摯に向き合っている姿を見るのが大好きです。
自分は頑張れば弾けるのだ、と思って前に進もうとしている姿を一生懸命後押しするのも大好きです。
そして、進学などでピアノから一旦離れた生徒が、こうやってまたピアノに向き合いたいと思ったのを知ると、
嬉しいのと同時に、有り難く、そして、もっとよりよいレッスンをしなければ!と改めて思うのです。
このご家族とレッスンを通して、実は私の方が沢山学ばせてもらったと感じています。

そんなわけでR君とのレッスンが、この8月に始まりました。
久しぶりに会うR君は、姿も声も大人になって、だけど優しい雰囲気はそのままでした(*^^*)
弾きたい、と持って来てくれた曲は左手が少々簡単でしたので、

「もうちょっと難しくしてみようか?」

の提案に、

「うんうん、そうする!」

と前向きな返答をもらったので、早速ちょっとだけ手を入れて練習し、先日、2回目のレッスンが終わりました。

思えば、小学生のR君が「これが弾きたい!」と言って曲を持って来てくれたのが(合唱曲です)、
私がレッスンにクラシック以外の弾きたい曲も時々は取り入れようと思った始まりです。
それまでは、ほとんどレッスンにはクラシックの教本しか使っていませんでした。
弾きたいと思っているからか、レッスンは毎回毎回真剣に取り組んでくれて、
いつもの教本の練習ではあまり見られなかった目の輝きを感じ、それまでのレッスンに対する考えを変えるきっかけになった出来事でした。

世の中は今、たくさんの種類の音楽がインターネットで簡単に聴けて、またその変化もめまぐるしいですが、
私はその都度、ちょっとだけそれらの楽しみも頂きながら、ピアノが弾ける楽しさを伝えていけたらと思っています。
枠にはめず、でも自分のベースはしっかり、たくさんの笑顔と良い音が広がりますように!!

 

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