春がもうすぐそこまでやってきている・・・というか、もう来ているのかな?毎日の花粉情報が気になる季節になりました。
毎年この時期にご質問、お問い合わせが多くあるのが、
「ピアノの購入」
についてです。
やはり春はいろいろと新しくなり、私自身、身体中の空気が新鮮になるような?不思議な感覚があります。
きっとピアノを習おうか考えている方はもちろん、習っている方も、
「春だし、そろそろ本格的にピアノを・・・」
という気持ちになるのもわかります(*^_^*)
とりあえず家にあるキーボードで練習していた小さな生徒さんは、レッスンが進むにつれてキーボードでは足りなくなります。
習おうか考えている生徒さんも、お家に鍵盤がなにもないと習えないのでは、と考え始めます。
で、よく質問されるのが、
「電子ピアノでもいいでしょうか?購入するとしたらどの程度のものがいいですか?」
「電子ピアノと本物のピアノ(今は”アコースティックピアノ”と呼ぶらしいです)では、どう違うのでしょうか?」
という件です。
電子ピアノはピアノの音色、タッチを再現しながら演奏できるように作られている、いわゆる電化製品です。最近はどんどんいい電子ピアノも出ていますし、なにより重量を気にせず「どこにでも大抵置ける」「深夜でもヘッドホンで練習できる」ことが一番のメリットかなと思います。
ですが、どのピアノの先生に聞いてもきっと”アコースティックピアノの方がいい”と思っていると思います。アコースティックピアノしかあり得ないという先生もいるでしょう。なぜならいくら電子ピアノの技術が高くなっているとはいえ、本物の木で端正に作り上げたピアノから得られる五感の感覚は、本物だからこそ得られるものだから、です。
でもね。続くかどうかわからない習い事のためにピアノを置く場所、床の補強、騒音対策、そして金額など、問題を解決しようとすると、相当悩まれると思います。それらが解決できないと、ピアノを習えないのか?となると、折角の楽しいピアノも習うまでの敷居が高くなりますよね…。
ピアノの習い事になにを求めるか、にもよると思いますが、私の考えは、
①電子ピアノにするなら鍵盤のタッチがよりアコースティックピアノに近いもの
をお勧めします。アコースティックピアノの鍵盤のタッチに近い、ということは、タッチによって音色がかわる→表現が豊かになる ということ。人が音楽で心が動かされたり感動したりするのは、その表現ゆえ、だと思います。要望を言い出すとキリがないので、この点にしぼって、予算に合わせて購入するのが選びやすいのではないでしょうか。そしてこの点がいいということは、音質にもこだわって作られていると思います。
そして、やはり
②条件が許すならアコースティックピアノ
かなと思います。今のアップライトピアノ(縦型の家庭練習用ピアノ)は新品で50万円台からあるらしいです。使わなくなったとなれば売れますし、電子ピアノは壊れますがアコースティックピアノはメンテナンスで長~く使えます(当ピアノ教室の一台は45歳くらいです)。そしてなにより五感が育ち、音に対する感性が育みます。
では電子ピアノでは感性は育たないのか?という質問が出そうですが、電子ピアノは様々なジャンルの曲が収録されていて、演奏したものを録音したりすることが出来るので、音楽全般に対する興味関心がより高まるように思います。
ではNGなことは?
キーボードを購入すること
です。ピアノは鍵盤数が88鍵ある楽器ですが、キーボードはその数だけの鍵盤がありません。ピアノ学習で大切な中央ドの場所がよくわからず、キーも薄くてピアノのそれとはまったく別物です。家にキーボードがあって、最初のうちはこれで練習、というのならわかりますが、ピアノを習うからキーボードを、と購入しても、結局1年もすればキーボードでの練習はうまく行かなくなり、買い替えることになりますので、ここにお金を使うのは勿体ないです。
(もちろん、キーボードを否定しているわけでなく、ピアノレッスンのために購入するには?という観点からお話しております。)
ということで、ピアノ購入についてのお話でした。ピアノ選びの参考になればと思います(*´ω`*)
ピアノ購入に関しては選定のお手伝いもしますので、ご興味のある方は是非ご相談下さい。